妖怪 岸信介

 

岸信介―権勢の政治家 (岩波新書 新赤版 (368))

岸信介―権勢の政治家 (岩波新書 新赤版 (368))

 

 岸信介という人物は甚だとんでもない人物だ。

 

東大で首席を取り、官僚となり、戦時下の内閣大臣も務める。

満州時代にかなり黒いこともやっていると言われ、戦後A級戦犯から総理大臣になった。

現在の日本国総理大臣である安倍晋三氏のおじいちゃんである。

 

一般に「妖怪」という異名で言われるが、彼の人生をみるとそれにもうなずける。

この本はそんな「妖怪」がどうやって出来上がったのか、その生涯が記されている。

個人的には上杉慎吉から北一輝大川周明と思想が形作られてゆく場面が面白かった。先人の知恵とぶつかり、驚き、感心し、思想が形成されてゆく。

 

時は戦前から敗戦、そして復興という激動の時代である。

そんな時代に「妖怪」はどう振る舞ったか。非常に面白い読み物だ。

 

僕自身初めてその生涯を知った時単純にすげぇと思った。こんなドラマみたいな人生を歩んだ人がいたのかと思う。

どうせ生きるのならこんな人生を歩んでみたい。