小泉純一郎の「原発ゼロ」

 

小泉純一郎の「原発ゼロ」

小泉純一郎の「原発ゼロ」

 

 

ちょっと古いかもしれないが、一昨年くらいに話題になった小泉元首相による反原発の本。元々僕は小泉フリークなので小泉さんに関する本はとりあえず買ってしまう癖があるのだが、これもブックオフで見つけてそういえばそんなこともあったなぁと思い買ってみた。

 

確か東京都知事選で出馬した細川護煕元首相の応援で小泉元首相が声高々に原発ゼロを主張して話題となった。かつて一斉風靡した小泉元首相の久々のメディア出演+元首相コンビの出馬ということで僕自身もすごく興奮したのを覚えている。浅草での街頭演説も見に行った。僕自身小泉さんの首相時代はまだ小学校高学年〜中学生くらい且つ政治に全然興味がなかったため、この時初めて小泉さんを生で見れたのは、いい思い出だ。

 

そんな小泉元首相の原発ゼロ騒動に関する本。

内容としては、まず第1章は著者による小泉元首相へのインタビューの記録と周りの反応、第2章で史上最大規模を記録したという日本記者クラブでの小泉元首相の演説、第3章では小泉元首相が原発ゼロを主張する根拠となったと思われる恩師・加藤寛慶大教授や石破幹事長、小泉進次郎氏の反応など人物に焦点を当てる。そして最後の第4章では著者が連載している毎日新聞のコラム「風知草」で原発事故直後あたりからの記事を15編載せている。

 

著者は「はじめに」で自身は脱原発論者であり、この出版で脱原発へと状況が傾くことを望んでいるというようなことを書いている。そのため全体的に小泉元首相の主張に肯定的ではあるものの、基本的にはこの小泉元首相による脱原発騒動を淡々と記録した内容である。

別に専門的な用語は出てこないし、何か知識が得られるというわけではない。ただ脱原発騒動を客観的に記したルポルタージュといった感じで、当時の空気や世間の反応を知ることができる。

難しい読み物ではないので、気軽に読める読み物だ。

 

個人的にはさらっと読めたわりには得ることがたくさんあった。オンカロの映画を見ようと思ったし、日本記者クラブの話も面白かった、また小泉氏の政策の支柱は故加藤寛教授なのだと知ることができた。

小泉元首相の独特の言い回しも肌で感じるようだったし、大震災から原発事故というピンチこそなによりのチャンスなんだという演説での言葉は胸に響いた。